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2017
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投稿者 : webmaster 投稿日時: 2017-08-25 16:09:54 (75 ヒット)

✣ バベルの塔と世の混乱 ✣

    箱舟によって洪水の危機を免れたノア。その後、三人の息子セム、ハム、ヤフェトが系図を受け継ぎます。アダムからノアまでが10代、ノアの息子セムからアブラム(アブラハム)までが10代です。
    こうして、創世記の原初史(1-11章の創世神話)は、イスラエルの民が「信仰の父」と仰ぐ族長アブラハムの生涯へ至ります。
    族長アブラハムを目指す系図の途中で起きた重大なエピソードを【バベルの塔】の物語が伝えます。この物語は、天地の創造主(神:ヤハウエ)と共に歩むイスラエルの民にとって、彼ら自身の「立ち位置」を諭す“信仰の物語”です。
    かつて人々は【…同じ言葉を使って、同じように話していた】(創世記11:1)。
    ところが、優れた技術や知恵を手にした人々は、自ら神のようになろうとして、天をめざし、大きな塔を建て始めた。このとき、神は人々の言語を乱し、意志の疎通が出来ないようにして人々を散らし、愚かな行為を止めさせた、というのです。
    【バベルの塔】物語は神の民が抱く疑問に答えます。一つは、神の民とは違う文化圏の人々がいて、違う言葉を話す謎。もう一つは、古代中東に実在したジグラット(高塔神殿)の謎とその顛末。かつて、人々が【神の門(バベル)】と呼んだ場所から、世界の【混乱(バラル)】が始まったという教訓です。

●8月27日 週報巻頭言  牧師  山田 幸男


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2017-08-17 19:07:59 (72 ヒット)

✣ 虹〜契約のしるし ✣

    大洪水後、神は、箱舟から外へ出たノアを祝福して告げました。【…雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる】(創世記9:13)。ノアの物語は、神の民へ【虹】の意味を伝えます。
    近代科学は【虹】の謎を解明しました。
    『雨上がりなどに、太陽と反対側の空中に見える七色の円弧状の帯。大気中に浮遊している水滴に日光があたり、光の分散を生じたもの。外側に赤色、内側に紫色の見える主虹のほかに、その外側に離れて色順を逆にする副虹が見える』(広辞苑より)。
    【虹】についての科学的説明も大切ですが、ノアの物語が、神を信じ、神と共に歩む人々へ伝えようとしている“メッセージ”を読み取れなければ意味はありません。
    ここに描写された【虹】は、すべての被造物を対象とする“神の恵み(恩寵)”のしるしです。今後、洪水によって被造物を絶滅させることはない。雲の間に見える【虹】は、神から被造物へ一方的に与えられる“恩寵”をあらわすしるしだ、というのです。
    この物語を新約聖書の光のもとで読むと、【虹】と“キリストの十字架”は神の絶対恩寵という点で重なります。人が「罪」を自覚する前から“神の恩寵”はある。この招きへの応答が神に義とされたノアの信仰です。

●8月20日 週報巻頭言  牧師  山田 幸男


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2017-08-11 12:51:28 (177 ヒット)

✣ 『平和の実』を結ぶために ✣

    歴史には、時間の流れの一コマになって良いものと、そうではないものがあります。「太平洋戦争」は絶対に忘れてはならない歴史です。終戦72年を経て、戦争体験世代は高齢化し、「戦争の記憶」は退色しつつあります。戦争体験を自分の言葉で伝える人がいなくなり、戦争の歴史に触れる機会が減れば「戦争の記憶」は確実に風化します。原爆によって戦争が終わったことは知っていても、あの戦争を、日本が宣戦布告して始めたことを知らない若者が増えているようです。「戦争」のイメージも、戦争体験世代と現代の若者は一致していないことが見落とされています。
    「歴史は繰り返す」といわれます。戦争は絶対に繰り返してはならない歴史です。これを次世代へ伝えるのは先の世代の義務。誰かに任せておけば…ではダメ。実際、「平和のための戦争」を肯定する若者が現われ始めています。人類の悲劇は、こうして繰り返されて行くのでしょうか…。旧約聖書が伝える「神の民の悲劇(不信仰の繰り返し)」が重なって見えるのは、私だけでしょうか…。
    聖書は【神を愛する人は、兄弟をも愛すべきです】(ヨハネの手紙一4:21)と教えます。『平和の実』を結ぶために、私たちはこの御言葉を心にとめ、意見の違う人と、粘り強く対話を重ねる覚悟が必要です。

●8月13日 平和祈念礼拝 週報巻頭言  牧師  山田 幸男


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2017-08-03 18:34:03 (70 ヒット)

✣ ノアの物語 ✣

    創世記はアダムの系図を紹介したあと、“ノアの物語”を伝えます。アダムの系図には二つの流れがあります。一つは長男カインの系図。世代が変わり、子や孫の時代になる程、神から離れ、神の恵みを忘れて「人間万能主義」に走った人々(4:17-24)。もう一つはアダムの三男セトの系図(5章)。世代が交代しても神との交わりは変わりません。この人々が死んだときの年齢は、神の祝福を受けて豊かな生涯を過ごしたことを象徴的に伝えています。セトの系図は、神と共に歩み続けた人々の歴史であり、神の民イスラエルの本来の姿です。セトの系図の最後に“ノア(「慰め」の意)”が登場します(5:29)。
    “ノアの物語”は「洪水前の世界」「洪水の悲劇」「洪水後の新しい世界」の三部構成です(6-10章)。きょうは「洪水前の世界」に注目します。そこでは人間の能力や魅力が神を礼拝することよりも重視されていました。神の子たち(神の民)も影響を受け、信仰も良心も麻痺し、神の子たちの間にも不法がはびこっていました。神に背を向ける生活は、神の子らにとって「滅び(破滅、死)への道」です。時代が「人間万能主義」を讃えるただ中で、【ノアは神と共に歩んだ】(6:9)と伝えています。
    心を痛めた神は、ノアに箱舟を造れと命じます。大昔の口伝ですが、現代社会に一石投じる含蓄のある“物語”です。

●8月6日 週報巻頭言  牧師  山田 幸男


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2017-07-27 20:35:35 (74 ヒット)

✣ 追放されたアダム ✣

    アダムとエバは、神が禁じた【善悪の知識の実】(創世記2:9)を食べてしまった。神は【…食べると必ず死んでしまう】(2:17)と、その理由を明確に伝えました。ところがアダムは、【エデンの園】を追放されるとまでは考えなかったのでしょう。
    この物語の面白い所は、すべての人に共通する「人間堕落のプロセス」を伝える点です。
    「これくらいなら良いだろう」「こんなもの大した事はない」…誰もが思います。これが命取りになるのです(破滅や死を招く)。
    人は誰もが弱さを抱えています。だから自分の弱さを認め、反省する気持ちを持つことが大切だとされます。でも、そこで終わっていたら、再び同じ過ちを繰り返すのが人間の実態です。過ちを繰り返さないために、私たちはどうすればよいのでしょうか。
    鍵はキリストです。アダムは神に追放されましたが、イエス・キリストは神への道を回復した“救い主”です。キリストに結ばれて、堂々巡りの生活から脱出するのです。

1)神の近くに身を置く(ヤコブ書4:7-8)
…聖書の言葉、祈り、讃美の輪(礼拝)に加われば、そこに「堕落の余地」はありません。

2)キリストの言葉を心に宿す(マタイ4:1-11)
…アダムとエバは悪魔の誘惑に負けた。が、キリストは誘惑を跳ね返した。

●7月30日 週報巻頭言  牧師  山田 幸男


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