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投稿者 : webmaster 投稿日時: 2013-08-10 21:06:25 (2165 ヒット)

M・ニーメラーが見た夢の話

戦後、国際平和運動の指導者として活躍したドイツのM・ニーメラー博士が、東京の日比谷公会堂でこのような話をされたことがありました。それは最後の審判の日の夢の話でした。正面には審判者なる神さまが座しておられ、その御前には幾千幾万という人々が自分の審きを待っているという実に壮大な夢でした。


勿論ニーメラー自身も神の審判を待つ一人でしたが、突然神さまが一人の誰かに尋ねられたのです。「そこにおるお前は、何かよきものを携えてきたか」と。


するとニーメラーの後ろから、あのベルリンのスタジアムで聞いたヒトラーの声がこう答えたのです。「わたしに多くの賞賛と数限りない反対がありましたが、誰もあなたのみ子イエスの福音を語ってくれた者がなかったからです。」ニーメラーの夢はここで終わったそうですが、この日から彼の今までの平和運動のありようが変わったというのです。


今までのように「ただヒトラーへの反対と批難だけでは新しいドイツを再建することはできない。むしろ教会がヒトラーとその追従者たちに福音を伝えることをしなかった教会の罪と責任を神のみ前に懺悔告白することから始めなければならない」というようにニーメラーは反省をしたというのです。(ヘブライ人への手紙 9: 27参照)


●8月11日週報巻頭言 井置利男




投稿者 : webmaster 投稿日時: 2013-07-29 16:15:04 (1503 ヒット)

 【聖書と科学】

科学的な考え方が正しいと思われがちな現代社会では、「初めに、神は天地を創造された」の聖句で始まる創世記には、戸惑いを覚える人が多いのではないだろうか。そしてそれが躓きとなり、聖書の入口で立ち止まり、聖書の中に入れないでいる人が多いのではないだろうか。
しかし科学を通して明らかにされる「真理」は、決して「絶対的真理」ではなく、「相対的真理」であることが分かれば、その戸惑いも大いに解消されるのではないかと思う。例えば、「マクロな科学」の最先端を行く宇宙・天文学において、ビッグバン説が、宇宙誕生の最有力説になっているが、その根幹であるビッグバン以前の原始宇宙が、如何して存在したのかと言う謎は、人類にとっては永遠に解決出来ない問題であろう。同様に「ミクロな科学」の最先端を行く素粒子論や進化論の主役であるDNAの応用生物医学なども、熱心に研究の扉を叩き続ければ、「相対的真理」の扉は開かれて行くと思うが、「絶対的真理」の扉を開くことは、人類にとっては永遠に不可能な問題であろう。「絶対的真理」は、創造主のみが支配されておられるもので、人類、特に科学する者は、その一部の「相対的真理」を、創造主から垣間見させて頂いていると言う方が妥当ではないかと思う。従って、私たちは、聖書に立ち戻り、誘惑に負け禁断の木の実を口にすることなく、謙虚に、熱心に、科学的真理を探究して行くことが大切であると思う。
●8月4日週報巻頭言 杉野栄美


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2013-07-26 17:42:29 (1484 ヒット)

 【神さまとお話ししましょう】

教会に初めて来た子どもたち、また「くりくりあおぞらくらぶ」で、教会に何度か来たことはあるが、礼拝堂には何となく違和感を覚え、入ったことがないと言う子どもたちに、イエスさまのことを少しでも伝えられたらと思いました。特に、
○イエスさまは、高い空の上から見下ろしている神さまではなく、常にそばに居て見守って下さっていること、
○祈りを通していつでも神さまとお話し出来ること、
○しかも、自分の言葉で「神さま」!!
と呼びかけ、嬉しかったこと、悔しかったこと、何でも心の中にあることを神さまに打ち明けられること、
○すべてを打ち明けることにより、心のわだかまりを、イエスさまは受け止めて下さるお方であることを知って欲しいのです。
これからの長い人生を、イエスさまを通して、神さまと共に語り合いながら歩き、成長して行って欲しいと願うものです。

●7月28日 週報巻頭言 杉野説子
 


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2013-07-15 13:47:56 (1546 ヒット)

 【有権者の優越感(?)】

今日は、参議院選挙の投票日です。いつもそうですが、投票日が近づくと各政党と候補者たちは、自分こそ日本の現在と未来を担う適任者だと呼びかけながら必死になって選挙運動を行います。有権者はこのときだけ、民主主義の真の意味−すなわち、民 (たみ )が主 (ぬし)になるような錯覚で、優越感に陥ります。しかしそれも束の間、選挙が終わると元の僕の立場に戻り、またその優越感を味わうには次の選挙まで待たなければなりません。士師時代、王様を立ててくださいというイスラエルの民の要求によってサウル王が立てられ、その結果、様々な問題に苦しんだことが思い出されます。(上サムエル記 8章)結局、正しい王国になるまでには、神様に油注がれたダビデ王の登場を待たなければなりませんでした。つまり、人間の意志で立てられた指導者には、限界があるということです。本来、真の王様は神様だけです。

自分と民を幸せにする政治家は、民と主(しゅ)を恐れます。素晴らしい選挙公約もいいですが、今日、われわれに最も必要なのは、ザアカイのようにイエス様を受け入れ、自分の財産の半分さえ主に献げる信仰を持ち、イエス様に「この人もアブラハムの子」と認められるような政治家ではないでしょうか?
●7月21日 週報巻頭言 文廷翼



投稿者 : webmaster 投稿日時: 2013-07-10 09:56:57 (2016 ヒット)

 【弱さから組み立てられる】

祈っても祈っても、その身から取り去られることのなかったとげ。当時パウロがどのような弱さの中に苦しんでいたのかわかりませんが、今を生きている私たちに対しても、とても乗り越えることができない、とその場にうずくまってしまうような弱さのとげが与えられること・与えられていることがあります。何千、何万回と祈り、長期間にわたって祈り、もう心身がしびれきって、その感覚すらも失ってしまうほどに祈っても、解決されない私の弱さ、苦しみ。「もうどうやって祈ってよいのかわからない」。私のそのような呻きにイエスさまは応えられます。「その弱さの中にこそ、私の居場所がある。そここそ私があなたにあらわされる場所である」と。イエスさまとの出会いによって、私の中の弱さを見つめる視点が少しずつ、けれどもまったく変えられていきました。私が考えていた弱さは、弱さではなかったし、私が願っていた強さは、強さではありませんでした。この栗ヶ沢教会でのバプテスマから30年以上が経ちます。相変わらず私は弱いままです。しかし、そんな私の中心に神さまとつながる場所が与えられています。それが私の強さです。

●7月14日 週報巻頭言 入江恵里子


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