【ぶよとらくだ】
災いは忘れたころにやってきます。関東大震災から72年後に阪神大震災があり、更にその16年後に東日本大震災が起こりました。「地震」は、聖書では神さまが何かなさろうとする時に起こります。イエスさまが十字架上で息を引き取られた時に「地震が起こり」、また3日目に甦られた時に「大きな地震が起こった」とあります。地震という天災を、私たちは予知し食い止めることは出来ません。その時のために、心の準備を事前にしておくことくらいしか出来ないでしょう。
1945年8月15日、日本はポツダム宣言を受諾し、第2次世界大戦が終わりました。それを遡ること72年、岩倉具視を全権大使とした欧米使節団が帰国し、日本の近代国家作りが始まりました。この時日本は、国際社会の仲間入りをすべく、大日本帝国憲法を発布し、天皇制・軍事国家として国際社会の一員としてスタートを切ったのでした。そして、日清戦争、台湾併合、日露戦争、日韓併合、第1次世界大戦を経て広島・長崎への原爆の投下により近代日本が歩んで来た「天皇制・軍事国家」としての実を刈り取ることになったのでした。天災は食い止められなくても、人災は人の意志によって食い止められると信じます。
●8月18日週報巻頭言 石井祐司
M・ニーメラーが見た夢の話
●8月11日週報巻頭言 井置利男

【聖書と科学】
科学的な考え方が正しいと思われがちな現代社会では、「初めに、神は天地を創造された」の聖句で始まる創世記には、戸惑いを覚える人が多いのではないだろうか。そしてそれが躓きとなり、聖書の入口で立ち止まり、聖書の中に入れないでいる人が多いのではないだろうか。
しかし科学を通して明らかにされる「真理」は、決して「絶対的真理」ではなく、「相対的真理」であることが分かれば、その戸惑いも大いに解消されるのではないかと思う。例えば、「マクロな科学」の最先端を行く宇宙・天文学において、ビッグバン説が、宇宙誕生の最有力説になっているが、その根幹であるビッグバン以前の原始宇宙が、如何して存在したのかと言う謎は、人類にとっては永遠に解決出来ない問題であろう。同様に「ミクロな科学」の最先端を行く素粒子論や進化論の主役であるDNAの応用生物医学なども、熱心に研究の扉を叩き続ければ、「相対的真理」の扉は開かれて行くと思うが、「絶対的真理」の扉を開くことは、人類にとっては永遠に不可能な問題であろう。「絶対的真理」は、創造主のみが支配されておられるもので、人類、特に科学する者は、その一部の「相対的真理」を、創造主から垣間見させて頂いていると言う方が妥当ではないかと思う。従って、私たちは、聖書に立ち戻り、誘惑に負け禁断の木の実を口にすることなく、謙虚に、熱心に、科学的真理を探究して行くことが大切であると思う。
●8月4日週報巻頭言 杉野栄美
【神さまとお話ししましょう】
●7月28日 週報巻頭言 杉野説子

【有権者の優越感(?)】
今日は、参議院選挙の投票日です。いつもそうですが、投票日が近づくと各政党と候補者たちは、自分こそ日本の現在と未来を担う適任者だと呼びかけながら必死になって選挙運動を行います。有権者はこのときだけ、民主主義の真の意味−すなわち、民 (たみ )が主 (ぬし)になるような錯覚で、優越感に陥ります。しかしそれも束の間、選挙が終わると元の僕の立場に戻り、またその優越感を味わうには次の選挙まで待たなければなりません。士師時代、王様を立ててくださいというイスラエルの民の要求によってサウル王が立てられ、その結果、様々な問題に苦しんだことが思い出されます。(上サムエル記 8章)結局、正しい王国になるまでには、神様に油注がれたダビデ王の登場を待たなければなりませんでした。つまり、人間の意志で立てられた指導者には、限界があるということです。本来、真の王様は神様だけです。
自分と民を幸せにする政治家は、民と主(しゅ)を恐れます。素晴らしい選挙公約もいいですが、今日、われわれに最も必要なのは、ザアカイのようにイエス様を受け入れ、自分の財産の半分さえ主に献げる信仰を持ち、イエス様に「この人もアブラハムの子」と認められるような政治家ではないでしょうか?
●7月21日 週報巻頭言 文廷翼