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投稿者 : webmaster 投稿日時: 2014-07-12 14:39:29 (1198 ヒット)

天からの恵み

 大きくなると自分の自由にできないものが二つあるという。一つはお金。何億円もの大金を銀行に預けた場合、それを現金で動かすとなると、自分のお金であっても簡単には行かないとか。もう一つは子ども。わがままに騒いでも、乳幼児時代なら親があやすか一喝すればおとなしくなる。これが思春期を迎えると簡単ではない。余計なことを言えば、二倍三倍の反撃を受ける。エジプト放浪中、アブラムとロトは神さまの不思議な取計らいによって、羊やろばなど多くの家畜(財産)を得た。しかし、財産が増えたことで新しい問題が生じます。荒れ野には家畜を養うに十分な牧草や水がない。双方のしもべたちの間に餌の争奪戦が始まる。これを解決するためにアブラムとロトは別な土地での生活に入ります。
 ロトは潤った地を選びます。一方、アブラムは荒れ地を神さまの御こころと信じて受け入れます。その後、ロトは礼拝を忘れて堕落。争いに巻き込まれ全財産を奪われてしまう。対照的に荒れ地で生活するアブラム。荒れ地には何も無い。神さまにすがる他ない。アブラムは礼拝を忘れない。この素朴な姿勢がカナン先住民の信頼を勝ち取ることにつながる。
先住民の協力を得てロトも財産も取り戻します。
●7月13日 週報巻頭言 山田 幸男


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2014-07-02 11:12:27 (1218 ヒット)


まっすぐ進め


『アブラムは、主の言葉に従って旅立った。』(創世記12:4)。創世記12章からは族長物語です。111章までの創造神話から内容が変わります。神さまに選ばれた民(イスラエル民族)の起源を伝えるお話です。同時に、四代の族長を通して、聖書信仰の基本(信仰義認)を繰り返し語っています。 アブラム(後にアブラハムと改名)は実在した人物です。私たちと同じように、迫りくる人生の試練に苦悩し、時には神さまを疑い、嘘をついたりもしています。しかし、そんなアブラムに神さまは目をとめました。そして、彼は、神さまからの一方的な恩寵として“大いなる祝福(すべての民の祝福の基となる)”を与えるとの約束を受けました。アブラムは“神さまの約束”を信じました。そのとき契約書が交わされたわけではありません。保証は何もありません。それでも彼は信じたのです。なぜ、アブラムは未だ見ていない世界を信じられたのでしょうか。それは、神さまを神さまとして、すべに勝って神さまを最優先する“信仰の人”であったからです。アブラムの信仰の最初の一歩は、慣れ親しんだ故郷を離れることでした。大胆な決断。現代人へのチャレンジです。


●7月6日 週報巻頭言 山田 幸男


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2014-06-28 16:11:20 (1178 ヒット)

✣神に遠くて近い人、近くて遠い人✣

創世記4章は、最初の人アダムとエバの子どもたちに起きた事件です。聖書が伝え

る「人類最初の殺人事件」は兄が弟を殺す悲劇。兄カインと神さまをつなぐ「縦の線」

が切れたとき、兄カインと弟アベルをつなぐ「横の線」も切れてしまったのです。

神さまは、なぜ、弟アベルの献げ物に目を留め、兄カインの献げ物には目を留めな

かったのでしょう?…聖書の神は肉食系か?…という人もいますが、そういう問題

ではありません。この物語は、人が差し出す献げ物には、神さまに受け入れられる

ものと、受け入れられないものがある、この厳然とした事実を伝えています。

神さまは、献げる人の“心”をみます。カインの献げものは、彼自身の優越感を

満足させる手段の一つでした。良し悪しを決めるのは神さまなのに、最高の献げ物を

したと思い込んでいました。一方、アベル。彼は神の民なら誰もが知る“悔い改めの

献げ物(羊の初子〈ういご〉)”をささげました。アベルは、あるがままの自分を受け

入れてくださる神さまに感謝したのです。『信仰によって、アベルは…優れたいけに

えを神に献げ…』(ヘブライ11:4)。新約聖書の光が疑問の謎を解きます。

●6月29日週報巻頭言 山田 幸男


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2014-06-20 17:33:44 (1148 ヒット)

✣あなたはどこにいるのか✣

『主なる神が造られた野の生き物のうちで、最も賢いのは蛇であった…』

(創世記3:1)とあります。

女はこの蛇が仕組んだ巧妙な罠(わな)におちてしまいます。

女は神さまが言ってもいないことを言い始めます。神さまは男(アダム)に『…善

悪の知識の木からは、決して食べてはならない…』(2:17)と命じましたが、『…触れ

てもいけない…』(3:3)とは言っていない。神さまは、触れるなとも見るなとも言って

いません。大切なのは『食べない』ことです。女の失敗を善意の解釈とみることもで

きますが、善意であれ、悪意であれ、神さまの言葉は、神さまが語った言葉として、

そのまま大切にしなければなりません。私たちも、同じ間違いをしていないでし

ょうか。聖書のことばに対して、私たちがあれこれ思いを巡(めぐら)せて、余計な

ものを付け加えたり、大切なことを差し引いたりする。そんなことをしていたら、神

さまが備えている本来の祝福から、私たちは遠ざかってしまうことになります。混沌

の世界へ誘惑する巧みな知恵(蛇のささやき)に惑わされた人間は、エデンの園から

追放されてしまいます。でも、神さまはそんな人間を何故か見捨てないのです。

●6月22日 週報巻頭言 山田 幸男


投稿者 : webmaster 投稿日時: 2014-06-15 19:13:48 (1180 ヒット)

男と女と神の領域

エデンの園で、アダムは創造主なる神さまのために一生懸命働き、充実した日々を過ごしていました。そのアダムに、神さまは助ける者を与えようとして、獣や鳥、あらゆる生き物を連れて来てお見合いさせます。しかし、“ふさわしい助け手(パートナー)”としての被造物は見つからなかった。それもそのはず。アダムは神さまから、『…命の息を吹き入れられ…生きる者となった』(創世記2:7)特別な被造物です。他の生き物とは違う“尊厳(神の息吹)”を与えられています。それなら、アダムと同じ“尊厳”を備えた被造物でなければ“パートナー”にはなれません。『主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされ…人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り…女を造り』(創世記2:21-22)と聖書は語ります。神さまはアダムが眠っている間(神秘のうち)に女を創造し、アダムに与えました。二人は一体となり、喜んで神さまに仕えました。「科学的ではない、ナンセンス!」と反論する方、聖書の読み方を間違えないでください。これは古代の伝承。大切な真理を象徴的に伝えています。男と女をつなぐのは“創造主(神)”であり、神のもとで互いに助け合い、幸せになるのです。

●6月15日 週報巻頭言 山田 幸男


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