✣ クリスマスおめでとうございます! ✣
暗いニュースが絶えることのないこの時代に、希望はあるのか、と問いたくなるわたしたちに、クリスマスの出来事は希望の光を指し示します。この時、信仰を新たにされて、この時代を生きていく勇気と力が与えられますように、救い主イエス誕生の喜びが一人ひとりに豊かにありますように、祈ります。またこの時、排除されている人々、困窮、困難の中にある人々のことをおぼえて祈り、小さな行動ができますように。主よ、わたしたちを導き、助けてください。
●12月22日 クリスマス礼拝 週報巻頭言 牧師 村上 千代
☆カンボジア(クメール語)
ソーム・プレア・プロティエン・ポー
☆インドネシア(インドネシア語)
Tuhan Yesus Memberkati!!
トゥハン イエスス ムンブルカティ!!
☆シンガポール(中国語)
神祝福你 Shen Zhu Fu Ni
シェンジューフーニー
☆ルワンダ(ニャルワンダ語)
Imana Ibahe Umugisha!
イマーナ・イバヘ・ウムギシャ!
✣ 恐れは喜びに ✣
アドベント第三主日を迎えました。今日は、子どもたちとの合同礼拝です。教会学校や、くりくりあおぞらくらぶの皆さんといっしょに、救い主イエスの誕生をお祝いできることを感謝します。
わたしが以前通っていた教会の付属幼稚園では、毎年、イエス誕生の物語を劇で再現し、降誕を祝うクリスマス・ページェントを行います。マリア、ヨセフ、天使、羊飼い、など、子どもたちがそれぞれの役を演じるのですが、当時、最も希望者の多いのが羊飼いの役だと聞きました。なぜなのでしょう。
ダビデ王は、もと羊飼いでした。旧約時代、羊飼いが差別や偏見の対象になることはなかったようです。しかし新約時代、1世紀には、貧しく、安息日を守れず、定住するところのない羊飼いは、差別され、排除される存在でした。暗い中に置かれていた羊飼いたちに突然天使が近づき、周りを主の栄光が照らしたのです。彼らは非常に恐れました。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。」さびしく、つらいことの多い羊飼いに、真っ先に救い主誕生の知らせが届けられたということが、幼い子どもたちの心を励まし、その役をやりたいと願ったのではないかと、わたしにはそう思えるのです。
●12月15日 アドベント合同礼拝 週報巻頭言 牧師 村上 千代
✣ 中村哲医師の死を悼む ✣
先週、アフガニスタンでペシャワール会の中村哲医師が殺害されたというニュースに大きな衝撃を受けた。中村医師は、35年前からパキスタンやアフガニスタンで医療活動を続け、アフガンで、干ばつによる水不足と飢餓に苦しむ人々を目の当たりにし、いのちと平和のために働いてこられた。「アフガニスタンでの働きは、自分の働きではなく、みんなの働きである」と、現地の人々と共に生き、仕えてこられた生涯であった。あと20年アフガニスタンで働きたいと言われていたそうで、その彼が、志半ばで命を奪われ、どんなに悔しく無念だったかは察するに余りある。言葉がない。中村医師の長年の働きに感謝し、悲しみの中にあるご遺族、ご親族、関係者の方々に主の深い慰めがあるように、また、同行されていた5人の方々の死を悼みご遺族に慰めが豊かにあるように、と祈る。
救い主イエスは、十字架へと向かうために最も小さな存在としてこの世に生まれ、人々に、特に貧しく弱い立場の人々に仕える生涯を歩まれた。そして、それゆえに十字架にかけられた。彼の死は不条理としか言いようがない。しかし神は、そのイエスを三日目に復活させてくださったのである。イエスは言われた。「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」(ヨハネ16:33)
●12月8日 第二アドベント礼拝 週報巻頭言 牧師 村上 千代
✣ すべてのいのちを守るため〜PROTECT ALL LIFE〜 ✣
11月25日、東京ドームにおいて、掲題のテーマで行われた教皇ミサに、日本バプテスト連盟より出席した。被造物全体が呻いているこの時代に、聖書から必要な言葉が語られ、祈りを合わせ、わたしたちは、教派を超え、宗教を超えて平和のために共に働く思いを強められた。
●12月1日 第一アドベント礼拝 週報巻頭言 牧師 村上 千代
(教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シー ともに暮らす家を大切に』より)
✣ 福音を分かち合うために ✣
今から130年前、1889年に、アメリカ南部バプテスト連盟(SBC)から派遣されたブランソン、マッコーラム宣教師が日本に到着しました。実はその前の1860年に、宣教師が日本に向かったのですが、日本にたどり着くことはありませんでした。当時、太平洋を渡って日本に来ることは命がけだったのです。日本に派遣された宣教師によって福音の種がまかれ、多くの人が救いにあずかり、こんにちの教会があります。そして私たちは、世界の隣人と福音を分かち合うために働き人を送り出す恵みにあずかっているのです。
日本バプテスト連盟の国外伝道理念は、神が世界で先立って働いておられる(ミッシオ・デイ)という考えのもと、相手国の連盟または教会の必要と要請に応える形で働き人を送り出しています。キリスト教の領土拡大や、一方的な伝道をしないという姿勢です。私たちは、国外伝道を通して自らの信仰が問われ、派遣国の人々から多くを学んできました。インドネシアへの最初の宣教師から現地の声が発信され、それが戦争責任告白へと導かれ、「特にアジアの方々と共に和解と平和の福音に仕える」ということが理念に加えられました。今、日本には外国籍の人が増えています。国外伝道は私たちの足元にもあり、国の内外を問わず、福音を分かち合うように主から招かれています。
●11月24日 世界祈祷週間礼拝 週報巻頭言 牧師 村上 千代