本日の聖書個所であるヨハネによる福音書１章は、「はじめに言（ことば）があった」という極めて印象的な文章で書き始められています。創造の初めにあった「言」はそのまま「キリスト」に置き換えることができます。このことから、ヨハネ福音書では「ロゴス・キリスト論」が展開されていると新約学の学界で論じられることがあります。ヨハネは、イエス・キリストの生涯を描くのではなく、イエスキリストがどのようなお方であるかを、福音書の中で描こうとしました。
  それと同時に、ここにはヨハネが考えるクリスマスの出来事が書き記されています。すなわち、クリスマスとは神が人となるという出来事であるということです。神が人となるとはどういうことか、また、なぜ神は人間のかたちをとってこの世においでなったのか、そのことをメッセージとして聞きたいと思います。
  2025年も残り少なくなってきましたが、世界的に見れば、困難な問題が少しも解決しない1年だったと言えるかもしれません。さらに自然災害や地球温暖化による被害で、世界中が苦しんだ1年でした。クリスマスの光が全世界を照らすことを祈ってやみません。

●12月21日  クリスマス礼拝 週報巻頭言  牧師 木村一充

    Today's Scripture passage, John 1, begins with the profoundly striking statement, “In the beginning was the Word.” This ‘Word’ present at the dawn of creation can be directly equated with “Christ.” Consequently, New Testament scholars often discuss how the Gospel of John develops a “Logos Christology.” John did not seek to depict the life of Jesus Christ in his Gospel, but rather to portray who Jesus Christ is.
    At the same time, this passage records John's understanding of the Christmas event. That is, Christmas is the event of God becoming human. What does it mean for God to become human? And why did God come into this world in human form? I want to hear that message.
    As 2025 draws to a close, it may be said that globally, this year saw no resolution to our difficult challenges. Furthermore, it was a year in which the world suffered from natural disasters and the damage caused by global warming. We pray that the light of Christmas may shine upon the entire world.

  今日的圣经经文《约翰福音》第一章，以“太初有道”这一极具震撼力的开篇句拉开序幕。创世之初存在的“道”，可直接对应为“基督”。正因如此，新约学术界常认为《约翰福音》展开了“道成肉身基督论”的阐释。约翰并非旨在描绘耶稣基督的生平，而是试图通过福音书展现耶稣基督的本质。
  与此同时，这里记载了约翰所理解的圣诞事件。即圣诞节正是神成为人的事件。神成为人究竟意味着什么？为何神要以人的形像降临世间？我渴望将这信息作为信息来聆听。
  2025年已进入尾声，但放眼全球，这或许是困难重重却毫无进展的一年。更因自然灾害与全球变暖的肆虐，世界各国都饱受煎熬。唯愿圣诞之光能照亮整个世界。