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メッセージ : 神の、さらなる包囲
投稿者 : webmaster 投稿日時: 2011-03-06 16:55:15 (1507 ヒット)

                  神の、さらなる包囲
 聖書テキスト 列王記下19:1−20
 もっとも低いところから見上げるとき、もっとも高いものが見えるのかもしれません。
ユダの王ヒゼキヤは、いま絶体絶命の崖っぷちに立っています。アッシリア軍に城壁を包囲され、陥落の一歩手前です。
 アッシリア側から「お前たちの神は無力だ。他のあらゆる国々や神々がアッシリアの軍門にくだったように、お前たちの神もまもなく敗北するのだ」という罵りと恫喝の声があびせられます(たしかに、古代では、国々の戦いは同時に天上での神々の戦いと考えられていました)。
 その時、ヒゼキヤは衣を裂き、低い心で神を見上げます。そして、ヒゼキヤが悟った真理は、神は、ただユダ(イスラエル)の神なのではなく、世界の神、唯一の生きた神だということでした。地上の国家(民族)の栄枯盛衰と、天上の神々の勝敗を結びつけて考える世界観から、唯一の神のもとで、総ての被造物が生かされているという真理にようやく行き着いたのでした。ヒゼキヤの祈りは、神のいと高き座を見いだした祈りです。最も低く困難な地点に立ったときに、最も大いなる真理に気づいていったのです。

                   ●2月27日週報巻頭言 吉高 叶


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