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メッセージ : 2021年12月12日 子どもクリスマス合同礼拝
投稿者 : webmaster 投稿日時: 2021-12-12 19:12:01 (376 ヒット)

礼拝説教「マリアへの受胎告知」 ルカによる福音書 1:26-38
★この説教の文字原稿と動画の掲載は終了しました。
週報巻頭言「クリスマスの黙想―飼い葉桶」

 福音書の記者ルカは、イエスの誕生物語の中で、イエスが飼い葉桶に寝かされていたということを二度も語っています(ルカ福音書2章7節、12節)。それは、このことがルカにとって重要だったことを表しています。
 イエスが寝かされたのは、おそらく石で作られた飼い葉桶だったのではないでしょうか。ベツレヘムには、岩の洞穴の上に立てられた小屋があちこちにありました。その洞穴が家畜小屋として利用されました。「宿屋」と訳されるギリシャ語(カタルーマ)は、元来「洞窟の上の部屋」を意味しています。生まれたばかりの赤子が石の飼い葉桶に寝かされるとは、なんとわびしいことでしょうか。
 イエスは、家畜の餌が入れられた飼い葉桶に寝かされました。人々が受け入れなかったために、動物たちが餌を得るところに置かれたのです。しかし、動物たちは彼を取り除こうとはしませんでした。
 飼い葉桶に眠る幼子を描くことによって、ルカは一つの神学的な主張をしています。それは、イエスの貧しさです。神は貧しさの中に来られました。飼い葉桶の赤子は、イエスがその誕生において、この世の貧しい者と連帯されていることを示しています。そのお姿は、十字架の死に至るまで変わることがありませんでした。

●12月12日 子どもクリスマス合同礼拝 週報巻頭言  牧師 木村 一充


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