✣ 和解され、もたらされる平和 ✣
ヤコブというと、私はどうしてもイサクの息子のヤコブを思い出してしまいます。しかし英語では、彼の名はJacobです。ヤコブの手紙の筆者はJamesという表記です。面白いもので、Jacob(ジェイコヴ)はJames(ジェイムス)でもあり、スペイン語になるとDiego(ディエゴ)、Tiago(ティアゴ/チアゴ)などになります。San Diego(サン・ディエゴ=アメリカの都市)、もしくはサッカー好きの人なら ディエゴ・マラドーナ が浮かびますね。
ヤコブの手紙の筆者ですが、様々な説がある中で、今日は敢えてイエスの弟のヤコブ(James)がその人だとして読んでいきます。彼は生前のイエスを信じていなかったものの(マルコ6:1〜6)、復活のイエスに出会い(Iコリ15:7)、一転、イエスの信仰を伝える者となり、後にはエルサレム教会の指導者にまでなりました。弟ヤコブのこの180度回転は「目からうろこのパウロ」にも重なります。
ヤコブは、知恵を区別できないところに平和はないと言います。歴史に繰り返されるこの世の争いは命を奪い、私たちの平穏は失われます。紛争・戦争だけでなく、コロナ問題も争いと言えましょう。人は当たり前を失って、初めて当たり前がどんなに感謝すべきものだったかに気づく、愚かな者です。でも、気づいて神様に感謝する時、それは「平和を実現する人は良い実を結ぶ」に値し、「神様に和解されて平和がもたらされる」ことに通じるのではないかと思うのです。
●7月18日 週報巻頭言 教会員 K.T.
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