✣ パウロの生涯 ✣
パウロは、小アジアのタルソスで裕福な家庭に生まれ育ち、エルサレムでファリサイ派の厳格な教育を受けたユダヤ教徒でした。キリスト教を異端視し、徹底的に迫害する立場を貫いていました。パウロは、シリアのキリスト教徒を逮捕しエルサレムに連行すべくダマスコに向かう途中、イエスの声を聞きます。そしてこの出来事をきっかけに劇的に回心し、キリスト者として立たされていきました。キリスト教を迫害していたパウロの回心に驚き、疑う人や恐れる人も多くいました。それでもパウロは、イエス・キリストの正しさ・教えを広めるべく、小アジアやギリシアへの伝道旅行に3回出掛けました。1回目は同胞バルナバと共にキプロス島を中心に宣教し、2回目以降はギリシアの地まで足を延ばし、アテネ、コリント、エフェソなどを巡ってエルサレムに帰って来ています。パウロはギリシア語を話すことができ、またローマの市民権も持っていたので、ユダヤ人以外の人々へも宣教することができました。しかし各地で、鞭で打たれたり、石を投げつけられたり、不法な監禁や投獄など、度重なる迫害を受けましたが、少しもひるむことなく立ち向かって行ったと伝えられています。
晩年は、望んでローマに居を移し宣教を行いましたが、ローマで大火が起こり、キリスト教徒の放火と断定され、パウロも処刑されて殉教したと伝えられています。
●5月23日 ペンテコステ 週報巻頭言 教会員 O.M.
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