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メッセージ : 空しいことは恵み
投稿者 : webmaster 投稿日時: 2020-10-03 19:49:44 (699 ヒット)

✣ 空しいことは恵み ✣

    新聞を読みながら、暗いニュースの何と多いことかと、暗澹たる気持ちになることがある。民主主義の危機、命の軽視、不正、不公平、など、今日の社会は、闇の現実が益々深まっていると言っても過言ではないと思う。
    希望を見失いそうな中で、10月2日の東京新聞「発言」(若者の声)欄に掲載されていた、上川路ひなたさん(13歳、中学生)の「希望を捨てぬ人に心打たれ」にハッとさせられた。「この世界は不公平であふれている。私は学校に通え、温かいご飯を食べ、気持ち良いベッドで寝られる。でも、朝から夜まで働かされ、ご飯も少ししか与えられず、床で寝なければならない子どももいる。/私は前までそんな人たちを『かわいそう』としか思っていなかった。でも、父が、戦争などの多いガザという地区から一人の女性を日本に招いたことをきっかけに、考えが変わった。彼女は戦争中でも希望を捨てなかった。がれきでブロックを作り、壊れた建物を直した。現在はソーラーパネルで電気をつくっている。/不公平に立ち向かう人がいると知り、私の心は動いた。厳しい環境の中でも希望を持ち続けている人がいる。私はその人たちの何倍も希望を持ち、皆に配ってあげられる人になりたい」。出会いによって心が動かされ、人間を見る目や考えが変えられたという言葉に、希望とは何かをおしえられる。
    今日、主の晩餐式が行われる。イエス・キリストの希望を心に刻みたい。

●10月4日 週報巻頭言  牧師  村上 千代


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