✣ いのちのパン ✣
ヨハネによる福音書(以下、ヨハネ福音書)が書かれた目的は、「あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるためである」(20:31)と言われています。
3章から17章にわたって、「永遠の命」という言葉が続きます。ヨハネ福音書は、人々が「永遠の命を得る」ことが神のみ心であり、そのためにイエスが世に遣わされたことを繰り返し語ります。「永遠の命」とは何でしょうか。それは、神を知ること、イエス・キリストを知ることそのものです。そして、イエスを信じること、それが神の業であると福音書記者は語ります。「永遠の命を得る」というのは、自分で徳を積んで将来獲得するようなことではなく、今を、イエスのように生きることだということができます。イエスは、その生涯を徹底して他者のために生きられました。イエスの生き方を自分の生き方とするとき、そこに命の輝きがあります。その命が永遠の命なのです。
イエスの生き方を自分の生き方とすること、その難しさをいつも知らされる私たちです。そのような私たちだから、主は自らを十字架に差し出してくださったのです。そして「わたしが命のパンである」と言われ、そのパンを信じ、そのパンを食べて生きよ、と私たちを招いてくださるのです。
●1月26日 週報巻頭言 牧師 村上 千代
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