✣ イエスの声を聴く ✣
先週の1月17日は、阪神淡路大震災が起こってから25年の記念の日でした。
神戸で被災した友人は、寒い冬が来ると、あの日のことがありありとよみがえってきて苦しくなると言います。どんなに時が経っても、家族や友人を失った悲しみや、生き残った者の苦しみ、傷みは、消えるものではありません。しかし、それでも、人と出会い、人とつながって、互いに励まし合い、少しずつ前に進んでここまで生きてこられたのではないかと思います。そして、被災地に建てられた教会もまたそうです。自らが被災し、さまざまな困難の中にあって、でも、人との出会いや、出来事を通して、暗い中にキリストの希望を見出し、互いに励まし合ってこんにちに至っているのです。「震災が奪ったもの 命 仕事 団欒 街並み 思い出…たった1秒先が予見できない人間の限界…震災が残してくれたもの やさしさ 思いやり 絆 仲間」(東遊園地のモニュメント「1.17希望の灯り」より)。神が震災を通して新しい創造を起こしてくださったことをおぼえ、悲しみ、傷みのある所に深い慰めを祈ります。
わたしたちは、暗い中で困難に直面した時、恐れます。「恐れることはない」というイエスの声を聴き、その声に導かれていくときに、いつか向こう岸に着いていたということを信じて歩みたいと思います。
●1月19日 週報巻頭言 牧師 村上 千代
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