メッセージ : 旅立ち
✣ 旅立ち ✣
    ユダ地方に飢饉が起こり、エリメレクと妻ナオミは、二人の息子と一緒に、ベツレヘム(「パンの家」の意)から異邦の地であり、異教の地であるモアブに移住します。おそらくナオミの家族は、移住者として、ある程度の安定した暮らしができていたのでしょう。ほんのしばらくのつもりが、長くそこに住むことになり、息子たちはモアブの娘と結婚します。ところが、ナオミは、夫と二人の息子に先立たれ、生活の基盤を失い、一人残されてしまいました。当時の家父長制社会において、女性が一人で生きるのは、非常に困難であることは言うまでもありません。そして、女の幸せや、女としての成就に男性が必要だと信じ続けているナオミにとって、夫や息子たちとの死別は、悲しみだけでなく、彼女の人生そのものが失われたような虚しさや絶望感に包まれることであったのです。
    ナオミは、ベツレヘムに飢饉がなくなり、食べ物が与えられたことを聞いて、二人の「嫁」と一緒に旅立ちます。が、この後に続く物語で、結局はルツだけがついて行くことになりました。ナオミの旅立ちは、単に食べ物を求めてのことではなく、彼女の悲しみ、苦しみに寄り添い、彼女の人生を支えてくださる神、弱い立場の者に寄り添う神のもとに帰る旅立ちであったのです。
●9月1日 週報巻頭言 牧師 村上 千代
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