✣ 安心しなさい ✣
イエスさまは【…弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸に行かせ…群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった】(マタイ14:22-23)。その直後、ガリラヤ湖特有の嵐が発生します。強い逆風と激しい波が弟子たちを襲います。夕方から明け方まで、かなり長い時間、弟子たちは荒波に悩まされたようです。明け方になって、イエスさまは水の上を歩いて弟子たちの所へやって来ました。
ところが、パニック状態の弟子たちにはイエスさまが分らない。怯える弟子たちにイエスさまは【安心しなさい…】(14:27)と語ります。
この物語は何を伝えようとしているのでしょうか? イエスさまが水の上を歩いたことだけに注目して、「神の奇跡」を信じることが信仰であり、「奇跡」を信じない弟子たちは不信仰である。不信仰はダメ、強い信仰を持つべきだ、という読み方があります。
一方、別な視点からの読み方もあります。この物語は、迫害最中にある初代教会を励ます“希望のメッセージ”だ、というのです。
それによると、舟は「教会」を、弟子たちは「教会に集う人々」を、嵐は「当時の社会情勢(迫害)」を象徴する。イエスさまは迫害下にある教会に、ご自分から近づいて来る。教会は、いつもイエスさまと共にある。だから、安心しなさい、恐れるな。時空を超えて、代々の教会へ“福音”を伝える、という読み方。
聖書をどう読むか。それは各自の自由です。ただし、“福音(良い知らせ・喜びの訪れ)”を読み取れなければ、本当に聖書を読んだことにはならないのです。
●2月26日 週報巻頭言 牧師 山田 幸男
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