✣ 異邦人のクリスマス ✣
新約聖書によると、世界で最初のクリスマスをお祝いしたのは、マリアとヨセフ、貧しい羊飼いたち、そして東方の博士たちでした。博士たちのことは、【占星術の学者たち】(マタイ2:1)と紹介されています。彼らはユダヤの民(選民)ではありません。異邦人(ペルシャ人の祭司・偶像礼拝者)です。彼らは、哲学、薬学、宇宙科学に精通する当時のスペシャリストで、マギ(学者)と呼ばれ、人々から尊敬されていました。
彼らがベツレヘムの家畜小屋で“幼子イエスさま”にお会いしたとき、宝の箱から高価な品物を三つ献げたので、「三人の博士」というのが通説になりました。
「三人の博士」は、東の国で偶像の神々を拝み、星占いをしていました。ユダヤの民からみればとんでもない人々です。ところが、そんな彼らも“救い主(メシア)の到来”を待望していたのです。輝く星に導かれてユダヤ地方へ来た彼らは、宮殿を訪ねヘロデ王と謁見します。
そのとき、ユダヤの宗教指導者たちが「救い主はベツレヘムに生まれると預言者が書いている」と、自慢げに知識を披露しました。
しかし宗教家は捜さない。無関心でした。
一方、異邦人である「三人の博士」は“救い主”を熱心に捜し求め、飼い葉桶に眠る“幼子”を見つけます。こうして、異邦人も最初のクリスマスの光に包まれたのです。
●12月25日 クリスマス礼拝 週報巻頭言 牧師 山田 幸男
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