✣ 神の怒りと憐れみ ✣
預言者エゼキエルは不思議な幻を見ました(エゼキエル書8章)。彼は突然、バビロンからエルサレムへ移されて、“神(ヤハウェ)の民”があらゆる場所で「偶像礼拝」を行う光景を目撃します。
神は幻のうちにエゼキエルに語りました。
【…人の子よ、見たか。ユダの家がここで数々の忌まわしいことを行っているのは些細なことであろうか。彼らはこの地を不法で満たした…慈しみの目を注ぐことも、憐みをかけることもしない。…わたしは彼らに聞きはしない。】(エゼキエル8:17-18)。
エルサレム神殿の北門に祭られた【激怒を招く像】(8:5)とは、カナン地方の「女神アシェラ(カナンの主神エルの妻で海の神。カナンの神々は自然の力を人格化したもの)の像」であったと言われています。【タンムズ神(乾季になると死んでしまう豊作の神)】(8:14)の死を嘆き、その甦りを、涙を流して祈る女たちは“神の民”。エルサレム神殿に仕える祭司らも、本来の務めを忘れ、【聖所を背にし…太陽を拝ん】(8:16)でエジプト帝国の支援に期待していました。
ここには「裁きを受ける神の民(バビロン帝国に抵抗する人々)」と「憐れみを受ける神の民(捕囚の屈辱に身を委ねた人々)」の対比が描かれています。後に、神の時が満ちてエルサレムへ帰還したのは捕囚の民。神の憐れみは絶望の中にあったのです。
●10月9日 週報巻頭言 牧師 山田 幸男
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