メッセージ : 言(ことば)と命と光
✣ 言(ことば)と命と光 ✣
世界で最初のクリスマスをお祝いしたのは、マリアとヨセフ、野宿していた羊飼いたち、そして東の方から来た占星術の学者たちでした。彼らは天からのメッセージを“信じた”という点で共通していました。
マリアは天使による“受胎告知”を信じました。ヨセフは夢の中で天使が告知した“恐れるな”というメッセージを信じました。羊飼いたちは徹夜で羊の群れの番をしているとき、天使が近づいて来て宣言した“今日ダビデの町に救い主がお生まれになった”というメッセージを信じました。羊飼いたちは仕事を中断してベツレヘムへ向かいました。一方、占星術の学者たちは、夜空に輝く星(天上の不思議な光)に導かれ、遠い旅路を経て、粗末な家畜小屋で探していた救い主に出会いました。
マリアとヨセフ、羊飼いはイスラエル民族(神の選民)です。天からのメッセージを“神のご計画”と信じるのは当然です。しかし、占星術の学者たちは異邦人(ペルシャ人で偶像礼拝の民)なのに信じた。当時、選民と異邦人の間に深い溝がありました。
ところが、世界で一番初めにお祝いされたクリスマスでは選民と異邦人が一緒に喜んでいたのです。あれから二千年、キリスト降誕物語は現代社会へ問いかけます。“光”はすべての人を包む…
●12月6日 週報巻頭言 山田 幸男
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