メッセージ : 復活を信じ、誠実に生きる
【復活を信じ、誠実に生きる】
パウロは主イエスの復活の証人です。他の使徒たちと同様に、復活の主に出会って回心し、その驚きと喜びを伝える伝道者となりました。パウロにとっては、主の復活は全ての力の源であり、この世の生の営みの希望でした。
けれどもコリントの教会には、「死者の復活などないし必要ない」と主張する人々が現れていました。自分たちは、すでに霊的次元を生きる存在であり、「不死」の存在である。だから、今さらこの世界に執着はないし、肉体に意味を見いださないという考え方からです。パウロは、彼らの思い違いと対決します。
私たちに与えられるのは不死ではなく復活です。この世での精一杯で誠実な生の営みに主は寄り添われ、私たちの生に在る罪をあがない、そして苦悩の死を共に死んでくださいます。しかし、私たちは、キリストのよみがえりに与り、復活を約束されます。
この世離れした霊的存在になれるという幻想は危険です。そうではなく、復活を信じるからこそ、この生を誠実に生きることこそ、主の御心なのです。
●吉高 叶 3月21日 週報巻頭言
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