✣ あたりまえを整える ✣
キリストは、力づくで無理やり人を回心させたりはしません。人が回心するのは“御言葉”が心に響いたときです。“御言葉”が心に響くと、その人に祈る心が与えられます。でもその時、祈るか祈らないかを決めるのは、その人自身です。その意味で、信仰における「人間の主体性」は消えません。
実際に祈ることを選び取った人は、祈ったあと、行動へ促されます。ここでも、行動するか、しないか、どちらを選ぶかは、その人が決断するのです。決断できない場合は、更に祈って、それが間違いなく“天からの促し”であると確信するまで祈るのです。ここでも信仰における「人間の主体性」は消えていません。
神さまは、“祈り求める者に門を開く”“万事を益とする”と聖書に記されています。しかし、「はい」と素直に従えないのが私たち「罪人の現実」です。私たちが「主体性」をもって決断しなければ何事も先へ進みません。神さまが手とり足とりしてくださる時もありますが、それはまれなことです。信仰とは基本的に“神の絶対恩寵”ですが、「人間の主体的応答」なしには成立しないのです。
聖書のことばが心に響いたとき、それを心の引き出しにしまい込むのではなく、その感動を誰かに知らせたり、実際に行動してこそ「信仰」です。素晴らしい出来事が起きるのはそういう時です。
●1月4日 週報巻頭言 山田 幸男
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