メッセージ : 会衆讃美の力
「会衆讃美の力」
栗ヶ沢教会では「礼拝・捧げる喜び」との主題を掲げています。ここで言う礼拝とは教会での主日礼拝が念頭にあると思いますが、礼拝は毎日の生活であり、信仰者の生き様でもあります。
礼拝式において、讃美歌が歌われ、祈りがあり、御言葉を聞き、そこにおいて呼びかける主の声、主の招きに応えていきます。そのように、私共の日々の生活においても、祈り、讃美歌を歌いつつ、主の招きに応える者として毎日を歩むことが大事なのです。
そして、今日は、「讃美歌」を歌うことに内包されている我らの「礼拝」「応答」「信仰告白」「決意」「捧げもの」などの意味を考えながら、特に「会衆讃美歌」についてお話ししたいと考えています。
キリスト教会2千年の歴史の中で、「会衆讃美」ができない時代もありました。16世紀に起こった「宗教改革」は礼拝の改革であり、礼拝に信徒が「お客様」ではなく、「主体的」に関わるという大いなる転換でした。ルターは礼拝式文(1526年頃)に「その時、全会衆は歌う」と記しました。それはまさに会衆讃美の復活であったのです。人は言ったでしょう。「あいつらは讃美歌を歌うのにふさわしい者なのか」と。ふさわしい者は誰もいないでしょう。しかし、私共はそれにも関わらず、主を讃美し、応答する群れなのです。
●1月12日週報巻頭言 坂本 献
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