メッセージ : 救いの御手
【救いの御手】
この世で一番口惜しいのは、信じていた人、愛していた人に裏切られ、濡れ衣を着せられて無実の罪に落とされることでしょう。
陥れる側は周到な準備と万全な体制をとってから責め立ててくるのに対して、
陥れられる側は、何の備えもできず、何もわからぬままに法廷に引き出されるのです。被告には極めて不利です。
それゆえに、濡れ衣、冤罪は無くならないのです。いまこの時も声にならない叫びのうちに濡れ衣を着せられ苦しむ人た
ちは数限りなくいるのです。聖書に登場する最悪の冤罪は、神様の御子イエス・
キリストの十字架刑でしょう。御子は、愛する弟子たちに裏切られ、ついてきた群衆にも見捨てられ、たった一人になりました。
つい先程まで「命がけでついていく」と誓いをたてていた弟子が、
「こんな男は知らない」と呪いの言葉さえ発したのです。冷たい視線と罵倒、嘲りの中、御子は抗うことなく、静かに十字架につけられ、苦しみの末に息を引き取られました。
しかし、逆転はすぐに起こります。御子は復活を遂げられ、この世の不条理に苦しむ私たちの永遠の初穂となられました。
ここに私たちの希望があります。真実があります。
御国が至るとき、神様の正義が為され、信じる者には赦しと復活が約束されているのです。
●6月9日 週報巻頭言 教会員A
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