メッセージ : 種を蒔かれ、種を蒔き
【種を蒔かれ、種を蒔き】マタイ13:1−9
良い土地、道端、石地、茨の土地・・・。主イエスは、種が蒔かれた地面の状態に人間の何かを喩えています。信仰にまつわる人間の素地の話のようであり、また一人の人生の中で立ち現れてくる様々な姿のようでもあります。不確かで、浅はかで、弱い自分自身を顧みさせられる喩えだと思います。けれども、主の喩えの真の主題は、土地にではなく、「種を蒔く人」にあります。芽が出ようが出まいが、実を結ぼうが枯れようが、あきらめずに種を蒔き続ける農夫、それが父なる神なのです。神は、忍耐と憐れみをもって種(「御国の言葉」13:19)を蒔き続けておられます。
天の国は、この種と土地の出会いであり、交わりです。良い土地とは、この種との関係の中で捉えられるのであって、人間の素地そのもの(誰もが認める「良い人」とか)ではありません。いいえ、「良い人」にかぎって、一鍬入れれば、ガチンと石地に突き当たったりします。
「私」の状態を問わず、この私にめがけて今日も種は飛んできます。受けとめさえすれば、それ自身の力で芽がふく種が今日も新たに蒔かれているのです。
●2月10日週報巻頭言 吉高 叶
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