終戦記念日を翌日に控えた8月14日、2016年の平和祈念礼拝が捧げられました。
当教会の山田牧師は、「聖書を読む際、その時代に意識を向け、聖書に書かれている出来事に当時の人々がどのように向き合ったかを想像し、その上で、それら聖書のメッセージから現代の私たちは何を汲み取るべきかを考えましょう」と話されました。この日の説教の中では、プロジェクターを用い、戦争当時の新聞や原爆のキノコ雲の写真が投影され、8月15日にラジオで流されたいわゆる玉音放送も、現代語訳の字幕付きで、皆で一緒に聞き、当時の人々の絶望と混乱に思いを馳せました。太平洋戦争が、日本を含むアジア・太平洋の様々な国に大きな傷痕を残したことは紛れもない事実ですが、「日本は、敗戦を受け入れたことで、それまでとは違う平和の道へと進路を変えることができた」との、負の遺産から学ぶ視点も語られました。
今年の平和祈念礼拝の主題聖句、ガラテヤの信徒への手紙6章7節には「思い違いをしてはいけません。神は、人から侮られることはありません。人は、自分の蒔いたものを、また刈り取ることになるのです」(新共同訳)とあります。終戦から71年の歳月が過ぎ、ともすると、戦争の悲惨さが人々の意識から薄れてしまう危険性もある今の時代にあって、平和の実を豊かに実らせ、刈り取るために、私たちはどのような種を蒔いてゆくかが問われています。
●ホームページ担当 水林 京子
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