しらかば原稿 2024年12月号 「闇の中に光を」
その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。
すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、 彼らは非常に恐れた。 ルカによる福音書2章8〜9節 |
イエス・キリストの誕生の場面を描くルカによる福音書第2章によると、当時ローマ帝国の皇帝であったアウグストゥスの命令により、全世界で人口調査が行われたと記されています。その目的は、第一に、属州の住民数を把握し、税金を厳格に徴収すること、第二に、周辺地域の防備のために住民に兵役や労役を課すことでした。
つまり、経済力と軍事力を強化しようとしたのです。このような支配のあり方は、2000 年経った今も変わらないように思われます。世界中の国々の最大の関心は、経済力と軍事力にあります。
しかし、かつてローマ皇帝アウグストゥスがどれほどの権力を持っていようとも、その支配が永遠に続いたわけではありません。広大な領土を誇ったローマ帝国も、やがては滅亡することになるのです。
一方で、全世界の救い主としてお生まれになったイエスは、このときベツレヘムの宿屋で客間から締め出され、ゆりかごの用意もないままに、家畜小屋のまぐさ桶の中に寝かされました。
弱く小さく無防備な赤子の姿で、他人の助けなしには生きていけないその姿は、私たち人間の姿を映し出しています。神の子がもっとも低いところに降りてきてくださったのです。
皇帝アウグストゥスの治世は、支配下にある人々から持っているものを奪い取る治世でした。しかし、神の子イエス・キリストのご支配は、人々に豊かに与え、また人々に仕えることによって成り立つ支配です。ここに大きな「逆転」があります。そして、前者は忘れ去られ、その誕生日を知る人など誰もいませんが、イエス・キリストの名は全世界に響き渡り、その誕生日が今もこうして祝われているのです。
2024 年の今年、日本では総選挙が行われ、アメリカでは大統領選挙が行われました。日本も世界も、大きく変わろうとしています。しかし、今も世界各地で戦争が続き、兵器の開発が進む中で、地上のどこに平和が見出せるでしょうか。現代は、このような暗い時代、混迷の時代です。
だからこそ、「すべての人を照らすまことの光」の到来が今の世界には必要です。イエス・キリストを救い主として受け入れ、この方を王として迎えるクリスマスの礼拝を、今年こそともにささげたいと思います。
この特別なひととき、神の愛と平和、キリストの誕生の喜びを分かち合いましょう。
しらかば Vol.28 2024 年12 月号より
栗ヶ沢バプテスト教会
牧師 木村 一充
リンク:『Good News しらかば』バックナンバー
クリスマスは教会へ♪音楽で紡ぐアドベント
キリスト教ではキリストの誕生を待ち望む「アドベント」と呼ばれる
クリスマスの4週間前からの期間を大切にしており、
今年は毎週特別賛美を交えた礼拝を行う予定です。
音楽に溢れるアドベントの期間に、ぜひ教会にお越しください。
日程
大人と子どものアドベント合同礼拝 2024年12月15日(日) 10時〜10時55分 子どもクリスマス会は9:00〜です。ご近所のお子さんもぜひお越しください
クリスマス礼拝
2024年12月22日(日) 10時〜10時55分 礼拝終了後には、礼拝堂で出し物を楽しむ祝会も予定しています クリスマスイブ燭火礼拝 2024年12月24日(火) 19時30分〜20時45分 キャンドルの灯りでいっぱいの礼拝堂で互いの祝福、世界の平和を祈りましょう |
場所
栗ヶ沢バプテスト教会
入場無料
どなたもお気軽にお越し下さい(席上自由献金あり)
リンク:『Good News しらかば』バックナンバー
- Vol.28 2024年12月号(PDF: 1,102KB)
- Vol.27 2024年10月号(PDF: 1,089KB)
- Vol.26 2024年03月号(PDF: 817KB)
- Vol.25 2023年12月号(PDF: 819KB)
#松戸市
#クリスマス
#礼拝
特別メッセージ、ゴスペルコンサートのご案内
世界中で愛されている賛美歌「Amazing Grace(驚くばかりの恵み)」。
それは、どんな驚きなのでしょうか…。
心に響くゴスペルの調べに耳を傾け、聖書のみことばにもとづくメッセージから、 この驚きをご一緒に感じ取ってみましょう。
日程
2024年10月20日(日) 10時〜11時15分場所
栗ヶ沢バプテスト教会TEL. 047-341-9459
講師
聖望キリスト教会協力牧師 竹下力先生
ゴスペルシンガー 竹下静さん
★講師プロフィールは下記バナーより『Good News しらかば(Vol.27)』紙面でご覧ください。
ニュースレター
↓こちらのバナーをクリックすると紙面全体(PDF)をご覧いただけます。「愛なる神様と出会う」
主は憐れみ深く、恵みに富み、忍耐強く、慈しみは大きい。
詩編103編8節
栗ヶ沢バプテスト教会
牧師 木村一充
わたしたちの栗ヶ沢バプテスト教会は、1969年に伝道を開始して以来、今年で55周年を迎えます。さらに今年は、当教会が日本バプテスト連盟に加盟して以来、ちょうど50年、半世紀を迎える節目の年になります。
当教会が伝道を開始した翌年、1970年の8月に、旧会堂が竣工、完成しました。当時は小金原の地域は住宅団地の開発の最中で、その中でも当教会旧会堂が最も早く建設されたため、今の千葉銀行があるあたりの坂の上から北側の道路を見ると、旧会堂が立っている姿がくっきり見えたそうです。その時から、今年で54年の年月が経過したことになります。
このような節目の年である今年の秋、市川市にある聖望キリスト教会の牧師である竹下力牧師とゴスペルシンガーの竹下静さんを講師としてお招きして「秋の特別礼拝」を開催します。今回の特別礼拝のテーマは「アメージング・グレイス(=驚くべき恵み)」です。聖書に記されているメッセージの中心的な教えは「神は愛である」というものですが、その神の愛がわたしたちに伝わってくるとき、わたしたちは、その神の愛を「恵み」として感じることができます。ですから、愛が「不存在」でないのと同様に、神も「不存在」ではないと言うことができるのです。ぜひ、みなさんが特別礼拝にご出席くださり、愛なる神様と出会っていただきたいと思います。
もし、何かお問い合わせやご相談がある場合は、日曜だけでなく平日もぜひお気軽にお訪ね下さい。お待ちしております。