礼拝説教「助け起こす祈り」 使徒言行録(Acts) 9:10-15
週報巻頭言「助け起こす祈り」
本日の聖書箇所である使徒言行録9章には、「サウロの回心」と呼ばれる出来事が記されています。サウロは、教会の迫害者としてシリアの諸教会あての書状を手にしてダマスコに向かいます。そこのキリスト者を捕らえて、エルサレムに連行するためでした。
ところが、その途上で、彼は復活の主に出会います。サウロは道に倒れ、「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか?」というイエスの声を聞くのです。このあと、サウロは目が見えなくなります。
さて、ダマスコにはアナニアという信仰者がいました。主はアナニアに声を掛け、「立って、『直線通り』と呼ばれる通りへ行き、サウロという名のタルソス出身の者を訪ねよ。彼は、祈っている」と言われます。アナニアは、サウロがどれほど教会を迫害してきたかを知っていたため、難色を示しました。しかし、主は「あの者は、わたしが選んだ器である」と言われるのです。敵対者であっても、助けるようにと主は言われたのです。本日は、このアナニアの祈りに注目しつつ、神の言葉に耳を傾けたいと思います。
●9月7日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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