礼拝説教「新しい生き方」 エフェソの信徒への手紙(Ephesians) 4: 25-29
週報巻頭言「新しい生き方」
本日の「エフェソの信徒への手紙」は使徒パウロがコリントの次に訪問したアジアの港町である「エフェソ」で立てた教会の信徒たちに向けて書き送った手紙です。エフェソは、アジア第一の都市として知られ、パウロの時代はエジプトやオリエント(東方)の穀物や商品をギリシャやローマに運ぶ貿易港として栄えました。さらに、エフェソには女神アルテミスを祀る神殿があり、世界中の人が神殿詣出のためにやってくるという、ギリシャ文化が色濃く漂う異邦人の町でありました。
パウロは、このようなエフェソの教会の信徒たちに本日の箇所でこう述べます。「だから、あなたがたは滅びに向かっている古い人を脱ぎ捨て、神にかたどって造られた新しい人を身につけ、真理に基づいた正しく清い生活を送るようにしなさい」(4:22-23)。キリスト者とは、イエスキリストを信じる信仰によって罪が赦され、古き自分に死に、新たな命に生きるようにされた者です。本日は、そのキリスト者の新しい生き方について、エフェソの信徒への手紙を通して、神のみ言葉に聞きます。
●8月3日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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