礼拝説教「地の塩、世の光」 マタイによる福音書(Matthew) 5:13-16
週報巻頭言「地の塩、世の光」
マタイによる福音書5章には、主イエスが弟子たちに語られた「山上の説教」が書き記されています。「幸いなるかな、心の貧しい者!…」で始まる8つの祝福の言葉は、当時のユダヤ社会において、宗教的・経済的に差別され、虐げられていた人々にとってまさしく「慰めの言葉」として受け止められました。
その「幸いなるかな!…」に続いて、主イエスがお語りになった言葉が、本日の説教題に引用されている言葉です。「あなたがたは地の塩である」また「あなたがたは世の光である」という、大変よく知られた言葉です。二つの文章は、そのまま直喩(キリスト者の社会的な立ち位置、社会でのあり様を、ストレートにたとえた表現)になっています。塩とは、血液をはじめとする人間の体液の成分として欠かせない物質です。また、光はわたしたちが日常生活をするために必要不可欠なものです。光のおかげで、わたしたちは暗い夜道を事故もなく車で走ることができるのです。このように、イエス・キリストを信じる者(キリスト者)も、この世にあって、なくてはならない存在です。本日は、この箇所から響いてくる聖書のメッセージに耳を傾けます。
●6月15日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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