礼拝説教「聖霊が降る日」 使徒言行録(Acts) 2:1-13
週報巻頭言「聖霊が降る日」
本日は、ペンテコステの礼拝をささげる日曜日です。ペンテコステとは、ギリシャ語で「50日目」という意味を持つ序数です。イエス・キリストの十字架と復活の出来事から七週間後に、エルサレムに留まっていた弟子たちの上に、天からの聖霊が降ってきたのです。弟子たちの上に激しい風が吹いてきて、天から舌のようなものが分かれ分かれに現れ、使徒たちの上にとどまったと使徒言行録は書き記しています。
ここでいう「風」とは、「神の息」とも呼ばれ、命を与える力を持つと考えられました。創世記2章によると、主なる神は土のちりでアダムを造られ、その鼻に命の息を吹きかけられたといいます。これによって、人は生きる者になったのです。
この聖霊降臨の出来事は、イエスが復活された後、40日にわたってご自身を現わされ、40日目に天に上げられた出来事に続いて起こりました。弟子たちは、エルサレムに留まり、二階の部屋で懸命に祈りました。その結果、イエスに代わって弟子たちを導き、助け主として彼らを励ます「弁護者」として、聖霊が天から注がれたというのです。ペンテコステとは、弟子たちがイエスに代わって福音を語り始めた記念の日です。
●6月8日 ペンテコステ礼拝 週報巻頭言 牧師 木村一充
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