礼拝説教「カインとアベル 」 創世記(Genesis) 4:1-12
週報巻頭言「カインとアベル」
エデンの園を追放されたアダムとエバ夫妻には二人の男の子が与えられます。兄の名はカイン、弟はアベルといいました。二人は成長し、兄は土を耕す者、弟は羊を飼う者になります。二人はそれぞれの労働の成果を神にささげました。ところが、主なる神はアベルとその献げ物を顧みられましたが、カインとその献げ物は顧みられなかったというのです。なぜ、カインの献げ物は顧みられなかったのか。これにはいくつかの解釈、説明がありますが、本当の理由は分かりません。(新約聖書のヘブライ人への手紙はアベルの方が、信仰により優れた献げ物をささげたからだと説きます)カインは、自らの献げ物に対する神の対応に激しく憤りました。そうして、弟を野に連れ出し、これを打ち殺してしまったのです。
悲惨な殺人事件によって、二人の息子を失ってしまったアダムとエバの悲しみはいかほどだったことでしょうか。この事件後聖書が描く救いの歴史は、どう展開するのか。本日は、創世記4章のカインとアベルの物語を手掛かりにして神の言葉に耳を傾けます。
●6月1日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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