礼拝説教「沖へ漕ぎ出せ」 ルカによる福音書(Luke) 5:1-11
週報巻頭言「沖へ漕ぎ出せ」
本日のルカによる福音書5章では、シモン・ペトロが主イエスの最初の弟子となるきっかけとなったガリラヤ湖での出来事が書かれています。
ペトロは、その日夜通しの漁の仕事を終え、湖畔で網を洗っていました。そこをイエスが通りかかります。イエスの周りには大勢の群衆が押し寄せていました。そこで、イエスはペトロの持ち舟に乗り、岸から少し漕ぎ出すように頼まれ、舟の上から群衆に向かって神の言葉を語り始められました。話が終わると次にペトロに言われます。「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」それは、ペトロの意表を突く言葉でした。
ペトロはもう何十年もこのガリラヤ湖で漁師として働いてきたプロの漁師です。しかも、前夜の漁はまったく成果がなかったのです。長年の経験から言って、日が昇ったこの時間に網を打っても魚が取れるはずがありません。それでもペトロは「しかし、お言葉ですから網を降ろしてみましょう」と言って網を降ろしました。すると、どうでしょう。網が破れそうになるほど魚が取れたのです。本日は、この箇所から神の言葉に耳を傾けます。
●5月11日 週報巻頭言 牧師 木村一充
|