礼拝説教「天からのパン」 出エジプト記(Exodus) 16:13-18
週報巻頭言「天からのパン」
モーセに率いられたイスラエルの民は正月(ニサンの月)14日にエジプトを脱出し、約束の地カナンを目指しました。それから一ヶ月が過ぎ、イスラエルの民は「シンの荒れ野」に入ります。そこは、気候条件の厳しい、砂漠の地でありました。荒れ野に入ると、共同体全体はモーセとアロンにむかって次のような不平を述べます。「われわれは、エジプトで主の手にかかって死んだ方がましだった。…あなたたちは我々をこの荒れ野に連れ出し、この全会衆を餓死させようとしている」エジプトでは、肉もパンも腹いっぱい食べられたのに今はどこにも食べ物がない、と不平を言ったのです。
モーセとアロンは、これを聞いて主の前に祈りました。すると、天からの声が響きます「あなたたちは、夕暮れには肉を食べ、朝にはパンを食べて満腹する」このパンこそ、「マナ」と呼ばれる食ベ物でした。それは、荒れ野の地表を覆って降った霜のような形状で、薄くて壊れやすいウェハースのような物です。イスラエルの民は、それを必要な分だけ集め分かち合って食べました。このことは何を意味するのか、本日はここから御言葉(みことば)に聞きます。
●5月4日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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