礼拝説教「最後の晩餐」 マタイによる福音書(Matthew) 26:26-30
週報巻頭言「最後の晩餐」
本日のマタイ福音書26章26節以下では、主イエスが十字架につけられる日の前夜に、弟子たちと取った最後の食事の席で起きた出来事が書かれています。この時の食事は、過越しの祭りに合わせ、ユダヤ人が自分たちの先祖がエジプトの地から逃れ、カナンの地に帰ってきた出エジプトの出来事を祝い、そのことを記念する過越しの食事でありました。ユダヤ人は、このとき小羊の肉、苦菜、酵母菌なしのパンとぶどう酒を、食材として食べました。
ところが、その食事の席でイエスは通常一家の家長がおこなう「パンを裂いて配る」という行為を行ったあと、「これはわたしのからだである」と語られました。さらに、ぶどう酒を飲む際に「これは、多くの人のために流されるわたしの血である」と語られます。食材であるパンとぶどう酒が、ご自身の体であり血であると言われたのです。この最後の晩餐の出来事を、わたしたちは「主の晩餐式」において追体験しています。本日は、ここから神のみ言葉に耳を傾けます。
●3月30日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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