礼拝説教「ぶどう園の農夫」 マタイによる福音書(Matthew) 20:1-16
週報巻頭言「ぶどう園の農夫」
本日の聖書箇所は、このあとの教会学校の分級で学ぶ箇所と同じマタイによる福音書20章1節以下です。この話はイエスのたとえ話の中でもっとも分かりやすい物語の一つであると考えられています。ここにはパレスチナで毎年ぶどうの収穫の季節にみられた光景が描かれています。ぶどうの収穫は8月下旬から9月にかけておこなわれました。もしも収穫が遅れると、やがて訪れる雨期の雨のおかげで、ぶどうが腐ってしまうのです。そこで、主人は労働者を一人でも多く雇い、できる限りの短い日数でぶどうの収穫を終えようとしたのです。
しかし、理解に苦しむのは朝一番から一日中働いた最初の労働者と、夕方5時から雇われて1時間しか働かなかった労働者に対して、全く同額の1デナリオンの賃金が主人から支払われたという事実です。このことは、経済学の観点からみれば、きわめて理不尽な話です。しかし、このたとえ話は信仰の物語として読み、解釈せねばなりません。そこに注意しながら、本日の箇所をともに読み進めてまいります。
●3月9日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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