礼拝説教「福音を喜ぶ」 コリントの信徒への手紙一(1 Corinthians) 9:15-18
週報巻頭言「福音を喜ぶ」
コリントは、使徒パウロが第2回伝道旅行で訪れたギリシャの諸都市の中で、ギリシャ最大の人口を擁する港町でした。この町は、ギリシャ本土とペロポネソス半島を結びつける陸峡の「付け根」のところに位置しており、東はエーゲ海、西はアドリア海につながっています。貿易船は、このコリント湾を利用することによって航海が大幅に時間短縮され、かつ、より安全な船旅をすることができました。港湾使用料がコリントに納められたこともあり、パウロの時代のコリントは豊かな商業都市として栄えていました。
しかし、コリントの町での宣教は決してたやすいものではありませんでした。 ギリシャの偶像礼拝にどっぷりと浸かった精神風土の中で、十字架のキリストを宣べ伝えることは困難なことでした。また、パウロのことを「使徒」として認めなかった信徒たちもいました。
そのために、パウロは自らの伝道者としての暮らしぶりが、信徒たちのつまずきとならないように配慮しています。そのような中で、使徒としての誇りを語った箇所が本日の9章です。今日は、この箇所から、御言葉(みことば)を分かち合います。
●2月23日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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