礼拝説教「優しさと愛の律法」 レビ記(Leviticus) 19:9-14
週報巻頭言「優しさと愛の律法」
新約聖書の中に、一人の律法学者がイエスの前に進み出て、「あらゆる掟の中で、どれがもっとも大事ですか」と尋ねる箇所があります。イエスの時代に、ファリサイ人たちは、律法の規定を600余りに要約し、これを忠実に守ることで、神の前に義となろうとしました。
これを聞いて、イエスは二つの掟を示されました。第一は「あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」(申命記6:5)です。 第二は「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。」という掟です(レビ記19:18)。この二つが、律法の総まとめだと言われたのです。すなわち、「神への愛」と「隣人への愛」です。この垂直方向と水平方向への愛を実践して生きることが律法の教えのすべてであると、イエスは語られました。
本日の聖書であるレビ記19章は、この水平方向への愛を、指し示す箇所です。これらの戒めを通して分かることは、ユダヤの律法は、貧しい人や弱い立場にある人に、とても優しい掟になっているということです。ここから聖書のメッセージに耳を傾けます。
●10月13日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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