礼拝説教「いつも喜んでいなさい」 テサロニケの信徒への手紙一(1 Thessalonians) 5:12-22
週報巻頭言「いつも喜んでいなさい」
本日の聖書であるテサロニケの信徒への手紙一は、新約聖書の中でもっとも古い文書、すなわち最初期に書かれた使徒パウロの直筆の手紙です。AD50〜51年ごろに書かれたと見られています。
パウロは、その5章で「主の日は盗人のようにあなた方を襲うことはない」と言います。それは、わたしたちが目を覚ましていることができるからだというのです。そこで、結論としてパウロは言います。「キリストがわたしたちのために死なれたのは、わたしたちが目覚めていても、眠っていても主と共に生きるようになるため」であると。
その次に、語られている言葉が有名な次の言葉です「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて、感謝しなさい」(口語訳聖書)
パウロの時代を生きた初代の信徒たちはユダヤ教とギリシャ・ローマの偶像の神という二つの大きな勢力のはざまで生きてきました。その中で、皇帝の権力に抵抗し、自らの信仰を貫くことは決してたやすいことではありませんでした。しかし、パウロは、それでもキリスト者の生が喜び、感謝、祈りの生であることを訴えるのです。
●9月29日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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