礼拝説教「主は、我が羊飼い」 詩編(Psalms) 23:1-6
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週報巻頭言「主は、我が羊飼い」
詩編23編は、150編ある詩編の中でも特に美しい詩文がちりばめられた、たいへん格調高い詩編として知られています。ここで、詩人はダビデの名を借りて自らの主なる神を牧羊者(羊飼い)にたとえ、その憐れみ深い取りはからいを、羊飼いの仕事に喩えて説明します。「主は、われを緑の牧場に伏させ、憩いのみぎわ(汀)にともないたもう」(2節)は、その一例です。
通常、草食動物たちは、草原で腹ばいになって休むということをしません。彼らはライオンや豹(ひょう)、ハイエナや野犬などの肉食獣に襲われたとき、全速力で逃げられるよう、つねに立って草を食べるのです。
ところが、今日の詩編の作者は、主なる神が自分たちか弱い羊を、主なる神が羊飼いとなって、緑の牧場に伏させ(腹ばいにさせ、憩いのみぎわに伴ってくださる、と書いています。
羊は草食動物の中でも、もっとも弱い動物であり、足も遅く、ひどい近視のために外敵(捕食動物)が身近に迫っていることさえ判別できないといいます。主なる神はそのように弱い私たちを、憐み深い牧者となって養ってくださるのです。本日は、この詩編23編から、神の言葉を分かち合います。
●9月1日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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