礼拝説教「一羽の雀さえも」 マタイによる福音書(Matthew) 10:28-31
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週報巻頭言「一羽の雀さえも」
本日のマタイによる福音書10章28節以下では、わたしたちが何を恐れているのかということが問題となっています。ある人は、自分自身の体の衰え、病気に対して恐れを抱くのかもしれません。また、他の人は、自分と険悪な関係にある誰かとの対立や争いが起きること、今自分に与えられている富や力、有利な条件を失うことに対して、不安や恐れを抱くのかもしれません。
しかし、イエスは「体は殺しても、魂を殺すことの出来ない者どもを恐れるな」と語られます。大切なことは、「体」すなわち肉体ではなく「魂」すなわち「救い」の問題だと言われるのです。地上のもの、すなわちこの世の事柄は過ぎ去り、いつかは無くなってゆくものです。しかし、神さまとの関係は、地上を生きる間も召されたその後も、続いてゆくのです。
だとすれば、過ぎ去るものに心を奪われて、心配したりびくびくしたりすることなく、自分にできること、なすべきことを全力で成し遂げ、あとは神さまに委ねましょう。一羽の雀にさえ目をかけてくださる神さまは、ゆるぎなく確かにあなたを守ってくださるのです。
●8月18日 週報巻頭言 牧師 木村一充
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