礼拝説教「父の胸元で安らぐ」 ルカによる福音書(Luke) 16:19-29
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週報巻頭言「父の胸元で安らぐ」
主イエスが語られたたとえ話の中で、死んだ後の世界が語られているものが一つあります。それが本日の「金持ちとラザロ」の物語です。ラザロは、全身にできものができていた貧しい病人でした。施しによって生きるほかないこの人は、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた金持ちの庭先に横たわり、その食卓から落ちる残飯で腹を満たし、命をつなぐ日々を過ごしていました。金持ちも、ラザロを追い払うことはしませんでした。ユダヤ人の家庭に生きてきた者として、律法が説く貧しい者への施しの精神を持っていたのです。
やがて、ラザロもこの金持ちも死にました。金持ちの方は「死んで葬られた」とあることから、丁重な葬儀がおこなわれたことを示しています。ラザロが死んだ時は、葬儀さえなかったのです。
ところが、天に上げられたあとの二人の立場は逆転します。ラザロは、父アブラハムの胸元で安らいでいました。一方、金持ちは炎の中で、もだえ苦しんでいたというのです。本日の物語は何を伝えようとしているのか、そのことを御言葉(みことば)を通して共に考えます。
●6月9日 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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