礼拝説教「キリスト教的生き方」 ローマの信徒への手紙(Romans) 12:9-15
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週報巻頭言「キリスト教的生き方」
本日の聖書であるローマの信徒への手紙は、1章から11章でキリスト教の教義に関する内容が記され、12章から15章はキリスト者の日常生活に対するパウロの勧告が書き記されています。
12章の1節に「こういうわけで、兄弟たち、神の憐れみによってあなたがたに勧めます」とありますが、「こういうわけで」とは、神の慈しみと憐れみが「罪人の義認」によって、すべての人に無代価で(=ただで)与えられているという、8章までのパウロの言葉を受けていると考えられます。私たちが、いまだ罪人だったとき、神が無条件でそれを赦し、キリストを私たちのために死なせることで、私たちへの愛を示されたというのです。
この神の人間に対する愛のわざ(=罪人の赦し)を基盤として、人間同士の関係も規定されていきます。すなわち、隣人愛の実践が、本日の12章9節以下で語られるのです。キリスト者にとっての生活は、その全部が「神への奉仕」であると考えることができます。本日は、このローマ書の御言葉(みことば)に耳を傾けます。
●5月12日 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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