礼拝説教「人生の再出発」 ルカによる福音書(Luke) 15:11-24
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週報巻頭言「人生の再出発」
本日の聖書であるルカによる福音書15章には、福音書のたとえ話の中でも特に有名な「放蕩息子のたとえ」と呼ばれるイエスのたとえ話が記されています。
物語の荒筋は次の通りです。そこには、父親と二人の息子が登場します。そのうちの下の弟のほうが、父親からの財産を生前贈与というかたちで自分の相続分を譲り受け、そのまま遠い国へ旅立ち、そこで放蕩の限りを尽くして、その財産のすべてを使い果たしてしまうのです。やがて、その地方を飢饉が襲いました。彼は、食べる物にも事欠くようになり、その地方に住むある人のところに身を寄せたところ、その人は彼を畑にやり、豚の世話をさせたといいます。豚はユダヤ人にとっては汚れた動物として、食べることはもちろん触れることさえ忌み嫌われた動物でした。下の弟はどん底の生活を経験したのです。
その状況下で、弟は父のもとに帰ることを決断します。すべてを失い、神の民としての誇り、生きる目標すら失って戻ってきたこの下の弟を、父親は遠いところから見つけ、走り寄って首を抱き、接吻してその帰還を喜び、彼のために宴会まで開くのです。本日は、ここから響くメッセージに耳を傾けます。
●9月24日 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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