礼拝説教「ハンナの祈り」"Hannah's Prayer" サムエル記上(Ⅰ Samuel) 1:12-20
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週報巻頭言「ハンナの祈り」
エフライムの山地に、エルカナという一人の信仰深い男性が住んでいました。彼は毎年、自分の町からシロ(当時、神殿のあった町です)に上っては主を礼拝し、いけにえをささげていました。
彼には二人の妻がいて、一人はハンナ、もう一人はペニナといいました。そのうち、ペニナのほうには子どもがいましたがハンナには子どもがいませんでした。
ユダヤの社会では、女性にとって一番の祝福は子どもが与えられることでした。たとえば、アブラハムの妻、サラには長い間子どもが与えられませんでしたが、サラは妥協策として、女奴隷(ハガル)にアブラハムの子どもをもうけさせています。それほどに、後継ぎを産むことは重要な事柄だったのです。
ハンナは、夫エルカナの優しい言葉によって慰められますが、どうしても子どもが欲しかった彼女は、主なる神に誓願を立てます。それは、「もしも、自分に男の子をお授けくださるなら、わたしはその子を主にささげます」という誓いです。
こうして、与えられた男の子がサムエル(「その名は神」の意)です。このハンナの祈りの物語から響いてくるメッセージに、今朝は耳を傾けます。
●7月16日 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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