礼拝説教「真理はあなたを自由にする」 ヨハネによる福音書 8:31-38
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週報巻頭言「真理はあなたを自由にする」
ヨハネ福音書では、冒頭の1章から記者ヨハネが伝えようとするメッセージを、きわめて象徴的な言語を使って言い表すという手法が取られています。たとえば、1章には「光」という言葉が出てきます。「すべての人を照らすまことの光があって、世に来た」(1章9節;口語訳)とある通りですが、この光とはイエス・キリストのことを指します。象徴として比喩的に語られていますから、信仰者以外の読者には分かりづらい言葉になってきます。本日の箇所(8章)に記される「真理」も、この象徴言語の一つです。この言葉はこのあとの18章のイエスの裁判においても問題となります。ローマの総督ピラトが、イエスを裁判にかけて訊問するとき「真理とは何か」とイエスに問いかけます。この真理とは、イエスが語ろうとした神の国の福音を指すと考えることができます。
福音に生きる人は、それまで人々を縛っていた諸々の掟(ユダヤの律法)から自由にされ、信仰に生きる喜びの中へと招き入れられます。神を信じるとは、この自由を享受するということです。そのメッセージを本日の箇所から聞いていきます。
●3月26日 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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