礼拝説教「キリストにある慰め」 コリントの信徒への手紙二 1:3-7
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週報巻頭言「キリストにある慰め」
コリント教会は、パウロが第2回伝道旅行の際に、アテネの次に訪問した港町であるコリントで立ち上げた教会です。当時のコリントは人口60万人を擁するギリシャ最大の都市であり、町を見下ろす背後の丘には、ギリシャの神々を祀る神殿が建てられ、そこには数千人の神殿娼婦がいたと伝えられます。地中海貿易による経済的な繁栄を背景に、享楽と退廃が進んでいた町、それがコリントでありました。
このように、ユダヤ的な倫理や宗教的素地の乏しかったこの町で、キリスト教信仰を伝えることは容易ではありませんでした。実際、教会にはいくつもの問題が発生し、それに対する勧告をパウロは手紙で書き送っています。
本日の箇所で、パウロはコリント教会の人々に「キリストにある慰め」について語ります。自らが涙ながらに書いた手紙を読んで、コリント教会の人々が悔い改めてくれたことを感謝し(7章9節)、それによって神からの 慰めを頂くことができたというのです。教会の現場では、時に混乱が生じます。しかし、同じ主を信じる群れとして真摯に向き合い、本心で語り合うことで、和解と信頼が与られるのです。
●2月5日 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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