礼拝説教「苦難、忍耐、希望」 ローマの信徒への手紙 5:1-8
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週報巻頭言「苦難、忍耐、希望」
「しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました」(ローマの信徒への手紙5章8節) 使徒パウロのこの言葉に、本日の聖書の中心となるメッセージが集約されています。聖書の神は「不信仰な者、罪人、神無き者」であったわたしたちのために、神の子であるキリストが死んでくださったという出来事に、その救いの業の根拠を据えられたお方であります。正しい人、善人のためにキリストが死なれたのではありません。そうではなく、神から離れ、ご自身に敵対する、まさにアンチの立場に立っていた弱いわたしたちのために、キリストは死なれたのです。ここに神の愛があります。
ニーグレンという学者の著書に『アガペーとエロース』という題の本があります。ニーグレンはこの本の中で、相手に価値があるから愛するという愛はエロースの愛であり、その反対に、愛することによって相手に価値を与えるというのがアガペーの愛である、と述べています。キリストはそのような愛をわたしたちに与えてくださったお方であります。
●1月15日 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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