礼拝説教「救い主、生まれたもう」 ルカによる福音書 2:1-7
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週報巻頭言「救い主、生まれたもう」
本日のルカ福音書によると、イエス・キリストが生まれた当時、ローマ皇帝アウグストゥスによって全世界の人口調査の勅令が出たと書かれています。
しかし、歴史的にみると、紀元0年前後にローマ帝国内で大きな人口調査が行われたという記録は残っていません。おそらく、キリストがダビデの町(=ベツレヘム)で生まれたことを強調するために、ルカが編集上の必要から意図的に挿入した文章だと見られています。
それにしても、身重のマリアを伴い、 ナザレから距離にして120キロ以上もあるベツレヘムまでの旅をしたヨセフの労苦は、どれほど大変だったことでしょうか。「宿屋には、彼らの泊まる場所がなかった」とありますが、そもそも宿屋自体が、人口数千人とみられる当時のベツレヘムには、ほとんどなかったのではないかと思われます。
わびしい馬屋でのマリアの出産。全世界の救い主として到来されたお方のご誕生の場所にしては、あまりにも貧弱過ぎます。しかし、この事にこそクリスマスのメッセージが込められています。本日は、この箇所からみ言葉を聞きます。
●12月25日 クリスマス礼拝 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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