礼拝説教「インマヌエルなる主」 イザヤ書 7:10-15
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週報巻頭言「インマヌエル」
「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。この名は、『神は我々と共におられる』という意味である。」イエス・キリストの誕生をめぐるこのイザヤの預言の言葉が、マタイ福音書1章に引用されています。福音書記者マタイは、イエスの誕生の出来事が旧約の預言の成就であると考えているのです。
預言者イザヤが、この預言の言葉を語ったのは、ユダの王国がアッシリアの攻撃を受ける前、北王国とシリアとの連合軍にエルサレムを包囲されるという危機に直面した時のことでした。イザヤは、アハズ王に向かって、次の神の言葉を取り次ぎます。「落ち着いて、静かにしていなさい」さらに、イザヤはアハズ王に向かって言います。「主なるあなたの神に、しるしを求めよ」と。危機の時代に生きる指導者に必要なことは、神の言葉により頼み、神にしるしを求めることだと助言したのです。しかし、アハズ王はこれを拒みました。
人間の策略や知恵で、天下の大事を乗り越えることはできません。むしろ、それは国を滅ぼす結果に繋がります。現代世界における混迷と戦争が、神の言葉を無視するところから来ていることを思わされるのです。
●12月 4日 第2アドベント礼拝 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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