礼拝説教「憐れみに生きる」 ルツ記 2:8-13
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週報巻頭言「『ルツ記』を読む」
旧約聖書の「ルツ記」に記される出来事が起こったのは、士師の時代です。ユダのベツレヘム出身者であるエリメレクは、飢饉を避けるため妻ナオミと二人の息子を伴って、モアブの地に移り住みました。モアブとは、死海の東南部に広がる地域です。その後、エリメレクは妻ナオミを残して死んでしまいます。さらに、二人の息子たちも、それぞれの妻オルパとルツをめとりますが、二人とも妻を残したまま死んでしまうのです。
そこで、ナオミは夫の故郷ユダに帰ることを決意し、息子たちの寡婦となった二人の嫁に対し、それぞれの故郷に帰るようすすめました。オルパは、自分の故郷に帰りますが、ルツだけはナオミのそばにいることを望みます。こうして二人は、エリメレクの故郷、ベツレヘムに帰郷するのです。
この物語のポイントは、異邦人であり かつ寡婦という弱い立場の女性ルツが、ユダヤの律法に従い、ユダヤ人の子孫を残したというところにあります。しかも、そのルツの子孫から、ダビデ王とイエス・キリストが出ることになるのです。
●11月20日 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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