礼拝説教「罪人を招くために」 マルコによる福音書 2:13-17
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週報巻頭言「罪人を招くために」
マルコによる福音書2章には、ガリラヤ湖の近くで、イエスがアルファイの子レビという名の徴税人と出会い、「わたしに従ってきなさい」と呼びかけ、弟子とされた出来事が書かれています。このレビは、並行記事であるマタイ福音書9章では、マタイと呼ばれています。主イエスの弟子の中には、当時のユダヤの敵国であったローマに雇われて、税金徴収を請け負う仕事をしていた人がいたということです。
当時の徴税人は、同胞のユダヤ人から通行税や商取引にかかわる税金を取りたてました。地区ごとに徴税のノルマが定められ、それを納めればあとはそれ以上いくら取り立てても、原則としてお咎めなしだったといいます。ただ、法外な取り立てをした場合は、訴えられ、ローマ法による裁判にかけられました。
売国奴ともみなされていた徴税人や 罪人たちと一緒に、イエスは食事をしたと本日の箇所に書かれています。神の国の饗宴ともいえる食事を囲む食卓に、罪人たちが与っていたのです。本日は、この聖書の箇所からイエスのメッセージを聞いてゆきます。
●10月16日 週報巻頭言 牧師 木村 一充
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